私も表紙とタイトルからカツカレーが縁で若い男女が付き合う漫画なんだと予想しました。
しかし、いい意味で裏切られた。
「カツカレーの日」ってそう言う事か!
ちょっとウルッと来ましたね。
最後まで読めば良くある話と言えますが、ストーリーと見せ方の妙です。
主人公二人の世界に引きずり込まれます。
表紙から察しなければいけないのは、ヒロインがノートを抱きかかえている点でした。
![](https://res.booklive.jp/327371/001/thumbnail/2L.jpg)
登場人物(ネタバレあり)
斉藤
30歳を目前にしたヒロインは、売れない劇団員と別れることにする。結婚相談所に登録し見合いを進めるも良い男性との巡り合わせは訪れない。
そんな時、何気なく食事を取ろうと喫茶店に入るヒロイン。
そこは会話NG、食事なしの読書喫茶だった。
テーブルには筆談用のノートが置いてあった。
一人で入店したヒロインは何気なく自分の境遇をノートに記す。
高橋
海外赴任から帰国してきた中年男性。仕事一筋の彼は定年前に会社を辞め、海外で事業をお越し死ぬまで仕事をし続ける道を選ぶ。
そんな彼も空腹を満たすために喫茶店に入るが、そこは例の読書喫茶だった。
何気なくノートを読む彼はヒロインの境遇を読み間違いであると追記するのだった。
あらすじ
佐藤と高橋の奇妙な筆談が始まる。顔も見たことのない人から指摘され心が揺れ動く斎藤。
筆談もエスカレートし、二人で会うことになる。
夜遅くに出会った二人は同じ会社の社員だと気づいた。
会う度に高橋の存在が大きくなる斎藤、もしや恋?そんな疑いを抱くようになるも、高橋もソレに気づき距離を置くようになる。
売れない俳優の元カレが忘れられない理由。
見合い相手に心惹かれない理由。
それは斎藤の生い立ちに理由があった。
その理由が明かされる時、斎藤と高橋の関係が意外な展開に!
感想
いやぁマリッジブルー?って奴ですかね。私にはわかりませんが。
結婚といえば人生に置いて重要なイベントです。
そりゃ迷うし戸惑うでしょう。
一生この相手でいいのだろうかってね。
ヒロインもそんな現実に抗っているのです。
好きだけど収入の不安定な彼か。
無難だけど安定した見合い相手か。
ちょっと影のある謎のオジサマか。
悩みぬいた結果、彼女は答えを出します。
それは「カツカレーの日」に込められた母の想いに気づき……。
いいシーンでした。
そして読書喫茶のノートに書かれた言葉。
目頭が熱くなりました、マジで。
2巻で完結と、とても短いですが内容は濃いです。
読んで損はない作品ですので、一度読んでみて下さい。
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