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異世界転生モノは数多くあるが逆転性モノは割と少ない。
多いのは歴史的偉人の転生モノ。
キャラの魅力を1から作る必要がないので楽なんですよね。
しかし諸刃の剣でもある。
既にあるキャラクターの持つイメージからかけ離れていると偉人である必然性がなくなる。
かと言って味付けしないと無個性になって作品がつまらない。
なのでオリジナルのキャラクターのほうが扱いやすいのですが、魅力を出すのが難しい。
それこそ作者の腕なのです。
紹介する「ボクラノキセキ」はオリジナルの世界観+逆転性というジャンルの漫画です。
この作品には個性的で魅力あふれる登場人物が山ほど出てきます。
だが!!
キャラクターの描き分けができてない!!
まぁ試し読みで確認してみてください。
ただし!
本番は2巻からなのです……。
1巻丸々プロローグと言っていいと思います。
あらすじ
この漫画はファンタジー+サスペンスというジャンルで「謎」が売りです。なのでネタバレが過ぎるとツマラナイと思いますので極力伏せ、世界観だけ紹介します。
異世界のとある国は戦争中でした。
第三勢力に対抗するためゼレストリアとモースヴィーグは同盟を結んでいました。
しかしある時、モースヴィーグがゼレストリアを襲ったのです。
パニックになるゼレストリア。次々と兵士が倒されていきます。
そして夜空を覆うほどの光の柱が輝き……。
そこで、ゼレストリアとモースヴィーグの人間は記憶が途切れます。
世界は移り、現代に生きる主人公は幼い頃から自分がゼレストリアの姫という記憶をもっていました。
しかし誰も信じてくれません。
痛い中二病野郎と言われます。
中学生になり上級生に因縁を付けられた時、始めて「魔法」を使ったのです。
そして自分の記憶が本当であると確信したのでした。
時は過ぎ、高校へ入学した主人公は姫だった時の記憶をノートに書き出していました。
それを偶然見てしまったクラスメイトが次々と過去の記憶を蘇らせていくのです。
結果、クラスがゼレストリアとモースヴィーグに分断。
過去の遺恨を精算すべきか、記憶に縛られず現代を大切に生きるべきか、各々選択に迫られるのでした。
見どころ+ネタバレ
あらすじで面白いと思った人は、この先は読まないほうがいいかもしれませんよ!。この物語は話が進むにつれて過去が暴かれるシナリオになっています。
なので序盤は色々と制約が多いのです。
・クラス全員が過去の記憶を持っているわけではない。
・持っているかも知れないが思い出していないだけかもしれない。
・思い出しているが秘密にしているかもしれない。
・嘘を教えているかもしれない。
・過去、同盟軍を裏切った犯人かもしれない。
・中立のはずの教会が真相を知っているかも知れない。
とまあ、謎が多いのです。
主人公はゼレストリア第三位王位継承者ベロニカ。
身分がバレるとモースヴィーグに真っ先に殺されるかも知れない、なので身分を偽って仲間を増やそうとします。
対してベロニカの婚約者だったモースヴィーグの王子も名乗り出ていません。当然、バレれば殺される可能性が高いのです。
話の焦点は、
・なぜモースヴィーグが同盟であったゼレストリアを裏切ったのか。
・誰がゼレストリアを裏切りモースヴィーグを手引して侵入の手助けをしたのか。
・光の柱の正体は何だったのか。
話が進むにつれて過去が明らかになります。
恋愛要素
「ボクラノキセキ」に華を添えるのは恋愛ドラマです。主人公は姫でしたが現代では男です。性が一致しているとは限らないのです。
そして現代では恋人かもしれないが過去は敵国。その逆パターンも。
過去、告白できなかった想いを現代で告るとか!
好きだった人が現代に蘇っておらず悲しむ場合も……。
などなど、色恋だけでもこれだけのパターンが生まれているのです。
描き分け
先にちょっと触れましたが、顔が……ね。過去と現代の話なので単純に登場人物は倍になりますよね。
もう、誰が誰だか……。
単行本の巻頭にキャラクター一覧がありますが、最新の15巻では40名を超えています。
セリフの中で名のらないと正直言って誰かわかりません。
もし伏線とかで「このカットにキャラ出てるよね」ナンテ事を言い出したら、この漫画アウトです(笑)
誰が怪しい?
やはりサスペンス物は誰が犯人か推理するのが楽しいですよね。私のイチオシは「上岡」です!
主人公「皆見」の友人で一番初めに「魔法」を見た人物であり、かつ初めの「魔法被害者」でもあるのです。
偶然?それとも必然?
上岡は今のところ過去の記憶を持っていません。
記憶の有無さえ確認されていません。
私の予想では上岡がハゲ頭の司教で黒幕!
まさか……ね。
まだまだ話は中盤。
今からでも話に追いつけますのでぜひ読んでみて下さい。
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