この物語のテーマは近しい存在への嫉妬だと思っているわけですよ。
『希』と『マーヤ』
『岬一』と『凪』
『ゾギ』と『ゾギの兄』
近いけれど他人なのだから同じものは得られない。
求めてはいけないのだけれど、心の奥底にこびりつく焦げのような欲望は、思考を惑わすんですよね。
「ひとりぼっちの地球侵略」の12巻では『岬一』と『凪』の決着がつきます。
既に11巻では『希』と『マーヤ』の決着がついていますし。
物語も大詰めという段階でしょうか。
今回は単行本の紹介と言うより彼らの決着だけ少し語って終わります。
>>>無料試し読みはコチラ<<<
なぜ10年なのか
10年前の戦闘で『希』は負傷し休眠したのでしょう。じゃあ10年間は異星人の侵略はなかったのか?
謎です……。
ゾギは10年前の戦闘で『凪』の体に寄生したらしい。
なんでゾギも待ったのか。
『岬一』の心臓の成長は希と会って急成長したのではなく、異星人との戦闘を経て成長したと思います。
なら10年も待たずに繭を送り込ませ雑兵を『岬一』にけしかければ良かったのに。
謎です……。
結局和解は?
11巻でも『希』と『マーヤ』の決着は唐突に終わりました。歩み寄れず力尽きるという結末で。
読者としては不完全燃焼です。
そして12巻でも『岬一』と『凪』の決着が唐突に終わりました。
『凪』を助けたいという『岬一』の願いを『希』は聞いていたのでしょうか。
この娘、全力で攻撃しろって言いましたよ。
救う気あったの?
辛うじて『ゾギ』が防御に専念したから消滅しなかったものですよ。
下手したら『凪』は溶けて消えてたわけで……。
結局、力業の解決しかなかったのか。
他には手がなかったのかと思ってしまう決着でした。
凪の最後
これもね、後味が悪すぎます。結局は逃げですから。
兄弟喧嘩はしたくないという理由はわかります。
しかし『岬一』が『凪』を救いたいという願いも彼は知っていたはず。
救えなかったという思いを胸に抱いて生き続ける『岬一』の辛さは考えなかったのかと。
結局、『マーヤ』も『凪』も自己完結して勝手に幕を引いた形での結末となりました。
倒されてしまったけれど『ゾギ』が一番真っ当じゃないかな。
功績を得て兄を超えようとした彼は、生き方として正しいと思います。
まぁ、他人を犠牲にしてでもという点はダメですけどね。
まとめ
この物語のテーマはいったい何だったのか考えさせられます。妬み嫉み僻みは何も益を生まないと言いたいのでしょうか。
『マーヤ』も『凪』の死は今後の彼らの生活に何か影響を及ぼすのでしょうか。
12巻のラストでは新たな敵の影が出現しました。
雰囲気からすると『希』に少なからず思いを寄せる者らしいのですが。
これはラブの波動でしょうか。
元カレ&NTR展開はあまり望んでないんだけどなぁ……。
『かんなぎ』騒動にならなきゃいいけど。
Yahoo!ショッピング
電子書籍
電子貸本
0 件のコメント:
コメントを投稿