しかし紹介する漫画は「バレー」ではなく「バレエ」なのです。
球技ではなく演舞のほう。
では「バレエ」で思い出すのは、
そう「白鳥の湖」
白いタイツ、ドーナツのようなスカート、後頭部には白いモフモフ。
素人目でも綺麗だと感じられます。
しかーし、
紹介する漫画「ダンス・ダンス・ダンスール」の主役は
男!!
そう「もっこりタイツ」の男子なのです。
![](https://res.booklive.jp/371342/001/thumbnail/2L.jpg)
あらすじ
幼児期の主人公は姉の影響からかバレエに興味を抱く。
主人公の父親は男らしさを求め、彼にジークンドーを習わそうとするが結局はバレエを習うことになった。
しかし、父親を病気で亡くした主人公は亡き父を想い格闘技(ジークンドー)を習い始め、バレエを辞めてしまった。
中学二年に成長した主人公は転校生のヒロインに一目惚れをする。
ヒロインは主人公が披露した格闘技の技がバレエの技だと見抜き彼をバレエスクールに連れて行く。
そこでヒロインの母に逸材だと言われバレエを再び始めるのだった。
ここまでは、ほぼ冒頭のあらすじです。
憧れ、挫折、覚醒とお約束がしっかりと守られており、読者を世界に引きずり込む構成になってます。
さらに!
ライバルが出現し、敵対勢力が現れ、恋も芽生えます。
ザ・王道!
それゆえ目が離せませんよ。
登場人物(ネタバレあり)
村尾潤平
幼少期に少しだけバレエに触れたとはいえ8年ものブランクがあり、同年代のバレエ経験者と比べると基礎が足りない。しかし、それを補って余りあるほどの手足の長さ、顔の小ささ、首の長さ、どれを取ってもバレエをやる運命を背負っている体型なのだった。
そして最も他人と異なるのが表現力、求心力、そして期待感。
うーん、まさに主人公です!
天真爛漫、人の輪の中の中心にいる存在。
俺TUEEE的主人公ですね。
五代都(みやこ)
バレエ狂の祖母、バレエ教室を営む母を持つバレエ一家に生まれる。そのため彼女もまた幼少の頃からバレエを練習するが、闘争心の無さからか主役にはなれないと母に言われ育つ。
従兄弟である「るおう」の保護者的ポジションだったが潤平と出会うことで次第に「るおう」の存在が小さくなる。
潤平の告白を期に両思いになる。
しかし「るおう」は「都」が唯一の心の支えであった。
二人の交際を知った「るおう」はバレエを辞めようとする。
それを知った潤平は「るおう」がバレエを辞めないよう「都」に彼の側にいるようお願いする。
潤平の想いに応えるため「るおう」の側にいることを選択する。
幼なじみのため、そして好きな人のために身を引く健気な少女。
彼らの引き立て役で終えるのか、それとも彼女もまたバレリーナとして成長するのかは今後が楽しみ。
森流鶯(るおう)
小学校から中学まで殆ど学校に通わなかった。母が不倫アイドルとして有名だったため虐めを受けたのが主な理由だが、バレエ狂の祖母がバレエを叩きこむため監禁していたのも影響している。
ハーフのため色素の薄い髪、肌、目をしており見た目が王子なのだった。
キャリアもテクニックも潤平より上で彼のライバルとなる。
人見知りで恥ずかしがりやで対人恐怖症でメンタルが激細。
古い言い方だと「もやしっ子」です。
今風だと「イジメられっ子」かなあ。
感想
この漫画を読んで最初に感じたのは
「ガラスの仮面じゃん」です。
ええ「いい意味で」ですよ。
好敵手(ライバル)がいて、
恋愛要素があり、
厳しい講師がいて、
人とは違う個性があり、
ちょっぴり不幸だけど、
壮大な夢がある。
でもコレって大抵の漫画には必須だし、必ずと言っていいほど含まれている要素でもある。
でも他の漫画では「ガラスの仮面だな」とは思わないのです。
それは何故か。
おそらく、引き込む力かなと。
勢いのあるストーリーと、舞台という華やかな世界観が読者を魅了しているのです。
皆がスターを目指しているのでキラキラと輝いている。
まあ、今のところトゥーシューズに画びょうを入れるとか、陰湿なシーンは無いですが……。
やはり人が輝いている姿というのは見ていて心が踊るものなのです。
5巻のラストでは生川バレエスクールへ通いだす潤平のシーンで幕となっています。
おそらく「都」に変わって生川の娘がヒロインの椅子に座ると思いますが、そこに「るおう」と「都」がどう絡んでくるのか。
または、新たなライバルが登場するのか。
はやく次巻が発売されないかと期待を膨らましています。
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