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私はあまりギャグ漫画を読まない。
日常ドラマの中に含まれるちょっとしたギャグなら好きだが、終始ギャグは疲れるからです。
でも「セトウツミ」は読む。
なぜか。
それは漫才漫画だからです。
「ギャグ」と「漫才」はどう違うの?
明確には答えられませんが、例えば、
「うんこ」「ちんこ」などシモネタや卑猥な言葉などで笑わせようとするのはギャグ。
会話劇によって「フリ」「ツッコミ」「オチ」が考えられているのが漫才かなと。
紹介する「セトウツミ」は、その3点をしっかり押さえている漫画なのです。
あらすじ
川沿いのスペースにある階段でお喋りをする「瀬戸」と「内海」。
……それだけ?
まあ、漫才漫画なのでストーリーはありません。
ただし、人間関係は話数が進むに連れ少しつづ明らかになっていきます。
ストーリー物ではないので、1巻の一話だけ読めば面白さが伝わります。
基本、1話完結の漫才ですから。
登場人物
メイン2は読んだらいいので、サブキャラだけ。
樫村
瀬戸が好きなJK、ただし樫村は内海が好き。いいカッコしようとギターを弾いた瀬戸に、弦が押さえられていないとかチューニングがあってないなど指摘できるほど耳がいい。
ハツ美
瀬戸を好きなJK、ただし瀬戸だけには恥ずかしくて声を出して会話ができない。結構な毒舌キャラで瀬戸以外には歯に衣を着せぬ発言を平気でする。
車椅子の少女
メインヒロインで薄幸の少女。内海のお気に入り(かもね)
詐欺師のオッサン
騙されやすい瀬戸からお金を巻き上げたり、犯罪の片棒を担がせようとする謎の男。内海に邪魔をされたのを恨み命を狙う黒幕(かもね)。
鳴山
ナイフを持つ刺客から内海を守った命の恩人(かもね)。感想(ネタバレアリ)
全話面白いとか無責任なことは言えません。漫才なので面白い回と、そうでない回がはっきりしています。
ですから、私が面白いと思ったエピソードから、ワンフレーズだけ抜粋して紹介します。
その1
昼の弁当を交換しようと言い出した瀬戸。了解した内海は瀬戸に弁当を渡す。
それは美味しそうなサンドイッチだった。
瀬戸はグルメ漫画のようにサンドイッチの美味しさを語る。
完食間際に自分の弁当を内海に渡す。
弁当箱の中には、おにぎり、しいたけ、カニカマ、じゃがいものスライス、が一切れづつ。
まるでどこかの会社が作ったおせち料理のようにスッカスカだった。
これ、誰かから一品ずつもらったんだろ?と疑う内海、しらを切る瀬戸。
そこで内海が腹が痛いと言い始める。
「容疑者四人おるで」とゲロする瀬戸。
その2
「虫けらを見るような目」という話の流れで、目を細め冷たい視線を向ける表情をする内海。そのお題に対し、微笑ましい温かい表情を向ける瀬戸。
それ「ファーブルが昆虫を見る顔」と。
まさか虫つながりでファーブルを持ってくるとは。
その3
JKがピースを目の前に持ってくる写メを見て。「シオマネキ」
比喩がツボった!
その4
手術を恐れる車椅子の少女に瀬戸が「心臓自体に痛覚ないらしいで」
「それ……本当なんですか?」と聞く少女。
「もうすでに俺にハート掴まれてることに気づいてないんやったら、そうなんちゃう?」
ひゅー!! ナニこのイケメン。
まとめ
んー、漫才の面白さを伝えるのは難しい。
漫才って独特の間があるじゃないですか。
漫画だと特にそうで、自分のペースでページをめくるからね。
なので、ぜひ自分の目で見て読んで、その面白さを確認してほしい。
○○選手権や、○○甲子園などの回が特にオススメ!
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