男性読者の中には「ホモ」は汚いからダメだけど「レズ」は好きという人が多いかもしれません。逆に女性読者はホモ○、レズ×かもしれませんけどね。
そんなレズレズ苦手な私でもこの作品は「なんとか」読めてます。
じゃレズ嫌いのアナタが何でこの本を勧めているんだ?と、なりますよね、当然。
それは、この先を読めば判るってことで。
![](https://res.booklive.jp/436900/001/thumbnail/2L.jpg)
あらずじ
通学途中A子はB子のボタンに髪を絡ませてしまう。
B子はボタンを引きちぎり「綺麗な髪が傷まなくてよかった」と王子様のようなセリフを吐く。
そんなB子を同姓なのに好きになるA子。
しかし保健室で休憩しているC子にキスをしているB子を目撃してしまうA子。
A子→B子→C子の矢印が完成する。
そこに現れる他校のD君がA子にいきなり告白。
さらにA子の弟E君も加わりドロッドロの関係が始まるのだった!
AとかBとかわかりづらいんじゃあああ(ごめん)
登場人物(ネタバレあり)
白鳥司(つかさ)
黒髪ロングな外見だがサッカー部に所属するボーイッシュな女の子。撫子が好き。
しかしキスシーンで撫子がみかげを好きなのを知ってしまった。
鷲尾撫子(なでしこ)
ツインテールのクールビューティーで天文部に所属。みかげが好き。
司の気持ちには気づいていないが、みかげが自分の気持に気づいていると知っている。
琴岡みかげ
ふんわりパーマの女の子で演劇部に所属。可愛らしさと明るい性格で男に不自由していない、今も彼氏アリ。
司が好き。
司が撫子を好きな気持ちも、撫子が自分を好きな気持ちも知っている。
だが、撫子の気持ちに気づいているのを、撫子も気づいているとは知らない。
白鳥昴(すばる)
双子の姉(司)が好き。そして女装も好き、そして男も好き(かも)。
シスコン止まりなのか近親相姦まで進みたいのかは不明。
女装をすると姉と見分けがつかないほど似ている、それを利用し恭介の姉狙いを邪魔する。
朝倉恭介(きょうすけ)
司が好き。告白したがフラれる、しかし諦めきれない。
たまに魅せる女っぽい昴の顔にドキドキする。
感想(ネタバレあり)
中学生の女子が一時的に同姓を好きになるというネタ。
それを三竦み状態にすることで誰も身動きが取れなくなる。
ここまでは良くあるネタですし上に書いたようにレズレズは嫌いなので、とりあえず置いておく。
私が気に入ったのは昴の存在。
女装好きでシスコンというキャラが、どう三角形に亀裂を入れるのか、その結末が見たかったのです!
女装で姉に化け恭介の邪魔をするのはキャラが出た時点でアルと思っていたが、どうやってバレるのか、バレた後の交友関係はどうなるのか、女装を学校にバラされないかなどなと、どんな展開が待っているのだろうと期待した。
さらに言うなら、司が恭介にもっと興味を示し5角形ぐらいに発展してくれると、もっとドキドキしたと思う。
そんな揺れ動く司の気持ちを落ち着かない様子で見守るみかげや、揺れ動くみかげを見て気づく撫子や、そんな気持ちをさっし撫子に優しくする昴とか。
もっともっとドロドロとした関係を見せてくれ!とは思いましたね。
女性の腹に渦巻くドス黒さを漫画にすると、ホントに男性には見るに耐えられない世界になるのですよ。
なので控え目にしているのだとは思うのですが、じゃあ男性誌でレズレズを描くとどうなるかというと、表面的なイチャイチャ物になるんですよね。
そのへんのさじ加減が難しいとは思うのですが……。
5巻で完結なので、割とアッサリと読み終えられる作品です。
正直な感想としては、昴と恭介の関係がもっと描かれたら良かったなと思います。
一度、試し読みをしてみてはいかがでしょうか。
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