それは登場人物の『鎖部左門』が主人公たちの推理と仮説の討論を聞くうちに混乱し背景が異次元のように歪んだシーンです。
私はあのシーンを見て腹をかかえて笑いました。
念のために書きますが『絶園のテンペスト』はお笑い漫画ではありません。
まぁ、コスプレした正義の味方が出てくるので多少の笑い要素は含まれていましたが……。
それでもメインは推理漫画です。
原作者の『城平京』さんの得意分野ですね。
さてオススメする漫画『虚構推理』もそのタイトルが示す通り推理漫画です。
巻末の作者の言葉からすればミステリなんですが、私も作者同様、ミステリという分野は広すぎて扱いづらいカテゴリだと思います。
なぜこの話をふったかと言いますと『虚構推理の6巻』では、背景が異次元のように歪んだシーンが延々と続くのです。
主に読んでいる読者の脳内で!!
はっきり言いましょう
「こいつら何言ってんだ」状態です。
しかし、それが癖になるというか病み付きになる魅力でもあるのです。
例えるなら料理に入っているパクチーのようなものです。
好きな人にはたまらない香辛料なのです。
初見の人への概要
幼少の頃『くだん』と『人魚』の肉を食べた主人公の『桜川九郎』は不死身の体と、死ぬと未来を掴む能力を得ました。人間が見たら一般人の彼ですが『妖怪』が見ると酷く恐怖を覚える外見をしているようです。
九朗は恋人の『弓原紗季』とデート中に偶然カッパと遭遇しました。彼を見たカッパが酷く怯えたのを目の当たりにした紗季は、彼がとても恐ろしい存在だと改めて思い知ったのです。
結婚目前だった二人は自然と別れる結果となりました。
数年が経ち婦警となった紗季は再び九朗と出会います。
その九朗には新たな恋人ができていました。
それがヒロインである『岩永琴子』です。
琴子は幼少の頃、神隠しにあい、右目と左足を代償として『知恵の神』となりました。
そんな彼女は妖怪たちに『おひいさま』と呼ばれ持ちつ持たれつの関係を築いたのでした。
ここまでが前フリと言いますか、登場人物の紹介と世界観の説明になります。
まだ本編に入っていませんよ?!
ここまでは推理の「す」の字も入っていませんから!。
あらすじ
アイドルの姿をし、手には鉄骨を持った顔のない幽霊がヨナヨナ街を徘徊するようになります。ネットではその噂を都市伝説として語りはじめ『鋼人七瀬』という名前を与えました。
『七瀬』とは鉄骨の下敷きとなって亡くなったアイドルの『七瀬かりん』が由来なのでした。
九朗と琴子は『鋼人七瀬』の真相を追ううちに紗季と再会し、3人で都市伝説の鎮静化を図ろうとします。
ああああ説明だらけになってしまう!!
メンドウなのでネタバレに一気に飛びます。
ネタバレ!
推理漫画ですからね!!ネタバレを読んだら面白くありませんからね!!
それでも良ければ続きをどうぞ。
ここからは感想を含めた個人的意見が含まれます。
前巻の中盤から琴子は『虚構の推理』を重ね観衆を騙そうと、延々と喋るシーンが続きます。
その間、九朗は鋼人七瀬に殴られるわ潰されるわ千切られるわ……。
読者も彼が不死と理解していますから派手なバトルを繰り広げても凄くシュールな絵面に感じるのでした。
正直に言うと九朗いらなくね?です。
そしてこの漫画の主軸である鋼人七瀬は人の空想が現実化した化け物という設定。
この設定自体は空想劇としてアリだと思います。
琴子はそれを利用し『鋼人七瀬はいない』と観衆に思い込ませることで鋼人七瀬の弱体化、もしくは存在を消そうとします。
実体化するぐらいの都市伝説なのですから、数千万人が信じているのでしょう。
しかし、リアルタイムで琴子の推理を読んでいる人間が何人いるのか、そこが腑に落ちないポイントです。
某巨大掲示板だってビッグワードの版に数百人集まれば回線がパンクして繋がらなくなりますよ。
なのに個人が開設したまとめ掲示板に集まっているユーザーなんてたかが知れている。
『鋼人七瀬はいない』と信じ込ませたとしても数千万人中の千人程度では影響力は程んどないに等しいのではないか!
え?漫画だから、そこまでリアルにする必要がない?
それな。
妖怪や不死の人間が出るファンタジー全開の漫画でリアルを気にする必要がどこにあるのか!
まぁこんな感じなんでしょうね。
他人の意見を読んで
「そうかもしれない」と思うのか、
「そんなことはない」と思うのか。
理屈を積み重ねて相手を信じ込ませるテクニック。
琴子に習いたいものです。
6巻のオチ
真犯人は前の巻で既に明かされた九朗の姉の六花ですからね。6巻であえて明かすネタは無いのですが。
まぁ、しいて言えば彼女の動機でしょうか。
死ねない体からの解放を願い、自分を殺せるほどの怪異を作る。
要するにダイナミック自殺ですわ……。
なんてはた迷惑な!!
目的のためなら手段を択ばないタイプの姉なんですね。
なので目的達成のためには琴子の存在が邪魔になる、だから九朗が彼女を守るという関係性が成り立つそうです。
仕方ないね、危ないからと言って琴子が九朗から離れるなんて考えられませんから。
そう考えると姉の存在は二人にとって愛のキューピッド?!
まさか……ね。
まとめ
アンチ的な意見を書きましたが、わたしはこの作品が大好きです。作者の『城平京』さんが書いた『絶園のテンペスト』からファンになった『にわか』ですけどね。
理屈をこねまわして真相を説明する段取りを読んでいるとアドレナリンがわいてきます。
でも私はバカですからね、1度読んだだけでは、その話を理解することができません。
何度も読み返してようやく作者の伝えたい内容の概要を掴む程度です。
それだけ1冊の漫画本に対してお得感がありますよ(笑)
ちょっと気楽に読むにはハードルの高い作品ですがぜひ読んでみてください。
とりあえず6巻で完結を迎えています。
しかし続編の発行が決まっているようなので楽しみにしています。
タイトルを変更し1巻からの再出発なのか、それとも7巻として続くのかはわかりませんが、ファンとしては応援してゆこうと思います。
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