主人公の思考が漫画のコマを埋め尽くすほどに書き込まれている。
いやね、スポーツ漫画だからコミュニケーション取れないし、モノローグになるのあたりまえと思うかもしれない。
けど他の漫画と比べると尋常じゃないほどのモノローグ量なんです。
理由は主人公(えーちゃん)の性格なんですが、分析が大好き!
相手を観察し弱点を探し攻略方法を模索する。
テニスというハードなスポーツの試合中にそんなことをやる変な子なのです。
どのくらい変な子かは試し読みしてください。
![](https://res.booklive.jp/139908/001/thumbnail/2L.jpg)
44巻感想、ネタバレ含む
えー、なっちゃん出てきません。
ヒロイン成分不足です!!
そりゃ仕方ない、試合中ですからね。
相手は日本代表の吉道大樹選手、えーちゃんより格上なのですから。
まずは吉道選手の分析……。
顔が変!
ベストショットを打つ瞬間、クチを尖らせた表情になります。
今までにも相手選手の癖を感知し攻略の糸口を探すシーンはあったのですが、まさか表情なんて分かりやすい癖が出てくるとは。
しかし!、分かりやすいからと言って簡単には攻略できないのが格上。
来るとわかっているショットに追いつけません。
癖を読み取られていることに気がついた吉道選手なんて
「それがどうした!」と、気にもしない様子。
格上の貫禄ですわ。
えーちゃんが対策を講じる毎に「もっと来い、おまえの力を見せてみろ」と言わんばかりの攻撃をしかけます。
兄貴肌なんですね。
なぜ、えーちゃんと吉道選手に差が生まれたのか。
それが44巻からのテーマ「精神力(メンタル)」のようですね。
吉道選手は日本代表を背負っているという精神力で自らの力を最大限まで引き出している。
それに対しえーちゃんは優勝したいという欲望はあっても、吉道選手を倒すほどの精神力は育っていなかったのです。
とは言っても、今までも強敵と戦い成長していると思うのですが、どうやら作者はまだまだ未熟と位置づけたい様子。
しかし、えーちゃんVS吉道選手の試合は意外な結果で幕をひきます。
そこは本編を読んでもらうとして。
試合後、早々に精神力の強化対策を講じる青井コーチ。
そして、えーちゃんとコーチが向かった先がなんと格闘技のジム。
これは予想外でした。
畑はちがうけど、どちらもアスリート。
試合にのぞむプレッシャーなどは共通かもしれないと、えーちゃんは樹さん(格闘技の選手)に問います。
すると「死ぬ危険はないですよね?」と返事が。
うーん、さすが格闘家。そりゃそうだ。
樹さん、なかなか良いキャラしてます。
二人共、相手の世界は未知の領域らしく、互いに積極的に質問を繰り返します。
話が盛り上がっている最中に「45巻につづく」でした。
くそっ! いい引き。
次巻が待ち遠しいです。
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