2017年4月21日金曜日

「響 小説家になる方法」俺TUEEE爆裂!【漫画 ネタバレ 無料読み】

漫画や小説で人並み外れた能力で他者を圧倒する物語を俺TUEEEと表現します。

読んで字のごとく「俺が強い」を現しているのですが、強さは比較によって浮き彫りになりますよね。

最も簡単なのはバトル漫画なのですが、強敵が出現しソレを倒せば強い、簡単です。

でも繰り返すと単調になったり強さがインフレする、それを面白くするのが漫画家であり小説家だと思うのです。

紹介する漫画「響 小説家になる方法」は、そんな俺TUEEEをバトルではなく「小説家」をモチーフにして表現しているのが斬新なのです。

まずは1巻を読んでみて下さい。

引き込まれるものがありますから。

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あらすじ

文芸雑誌「木蓮」編集部に小説が郵送で「投稿」される。

その「投稿」はルールを守らなかったという理由で読まずにゴミ箱に捨てられた

編集の「花井」はその投稿が気になりゴミ箱から拾い上げ目を通す。

それが、自分が待ちに待った「世界を変える作品」であることに興奮を覚える。

しかしその投稿には連絡先が書かれていなかったのだった……。

謎の天才小説家を若手編集者「花井」が探しだす探偵物語なのだった!



まあ、最後の一文は嘘ですけどね。

本当は天才小説家の奇人変人ぶりを楽しむ作品です。

これも冗談なのです……なぜ茶化すのかと言うと表現しにくいから!

タイトルでは「小説家になる方法」とありますが、けっしてハウツー本なんかじゃありませんし。

努力して小説家になるサクセスストーリーでもありません。

先にも書きましたが俺TUEEE系なのです。

類稀なる才能で小説家になるのが約束されているのですよ。


じゃあ何が面白いの?と、なりますよね。

奇人変人、性格破綻、瞬間湯沸し器、そんな代名詞が似合う主人公が、平穏無事に小説家としてデビューできるのか?

それが気になるのです!

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登場人物(主に2巻以降、ネタバレあり)

鮎喰 響(アクイ ヒビキ)

口数の少ない高校一年生になったばかりの女の子。

容姿は普通だが行動が普通じゃない。

文芸部に入部するシーンでは溜まり場にしていた上級生の指を折る始末。

そして部室の本棚にある本の並びが気に入らないだけで本棚を倒してしまう……。

ネジが何本か飛んでますわ。

アクイって名前、悪意じゃないよね?

椿 涼太郎(リョータ)

容姿端麗、運動神経抜群

しかし!

自室の壁一面に響の写真を貼る変態。

響に心底惚れているのは理解できるが度が過ぎている。

響と結婚し幸せな生涯を終えるというビジョンまで持っている気持ちの悪い奴。

一歩間違えればストーカーだが、響もそれなりにリョータに好意を寄せている様子。

なぜ? 類友?

凛夏(りか)


苗字はネタなので伏せます。

文芸部の部長を務めるリーダーシップのある2年。

外国人とのハーフなので金髪、容姿も可愛い。

小説が好きで自身も小説家をめざしている。

部誌の作成を切欠に響の小説を読むが、その才能の格差に衝撃を受ける。

花井ふみ


雑誌「木蓮」の女性編集者で響を最初に目をつけた人物。

入社三年目でやる気に満ちており衰退する文芸界を憂いでいた。

そこに現れた響に心酔し新人賞を取らせようと画策する。

この女性もぶっ飛んだ性格の持ち主で、上司の胸ぐらを掴んだり、カメラマンを殴ったり……。

感想(ネタバレあり!)

漫画家をモチーフにした漫画は数多くありますよね。

どれも作家作業の苦労なんかを描き苦難を乗り越えるのをコンセプトにしている。

読者は普段知り得ない現場を知ることでカタルシスを得ることができる。

私の知るところで上げると「バクマン」、アニメだと「SHIROBAKO]など。

この手の作品は「始めて」が大事で、一旦でもその業界の情報を得ると二番煎じの作品は物凄くつまらなくなる。

これはどの作品にも言えるのですが、とりわけ業界ネタは顕著にあらわれる。

なので業界ネタだけにならぬよう、他のエッセンスも混ぜるのだが、そのさじ加減が難しく「始めて」の作品を超えるのが出にくいと感じている。


では、「響 小説家になる方法」はどうだろうか。

小説家をモチーフとした漫画は他にもある。

だが、どれも成長物語をテーマにしていた。

主人公がもがき苦しむ姿を描き、売れっ子になることで読者に爽快感を与える。

しかし「響」は苦悩しない。

小説家になりたいという強い信念らしきものも感じ取れない。

苦しんでいるのは「花井」だけだ……まぁ、そこが面白いのだが。


俺TUEEE+変人

この組み合わせに新しさはない。

だって「何とかと天才は紙一重」なんて言葉は有名でしょ?


ならば、どう読者に魅せるのか。

俺TUEEを極限まで引き上げる!

変人も極限まで引き上げる!

そうやって突き詰めたのが「響」というキャラクターなのだ。

でもやり過ぎると現実とかけ離れファンタジーになるので、ギリギリの線で留める。

この微妙なバランスが、作者の力じゃないかな。

信じられない過激な事を響にやらせ、それでいて世界観が壊れないようフォローを入れる。
この作者の素晴らしいところは、そんなシナリオ作りだと私は思っています。

この先、どんな荒事を響が巻き起こすのか気になって仕方ないです。









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