2017年4月20日木曜日

「レイリ」死にたがりの最後は?【漫画 ネタバレ 無料読み】

生きる目的を失った者にどう言葉をかけて良いのか。

目的を得たとして、それが死ぬことだと言う者にどのような言葉をかけて良いのか。

紹介する漫画「レイリ」は、死ぬことを生きる目的にしてしまった少女の物語なのです。

時は戦国時代、今よりも命が簡単に消え失せてしまう動乱の時代。

そんな厳しい環境で、後ろ向きだが強く生きる少女が描かてれいます。

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あらすじ

長篠の戦いで惨敗した武田軍の将「岡部丹波守」は、敗走の途中で村人の家に立ち寄る。

そこには夫婦と姉、弟の四人が暮らしていた。

農夫に粥を馳走になった丹波は礼を言い立ち去る。

暫くして落ち武者刈りの雑兵が農夫の家を襲い、敵兵のかわりとして一家の首を持ち去ろうとする。

夫婦と弟は無残にも雑兵に殺され首を落とす。

そして残った娘(主人公のレイリ)も危うく命を落とす間際に、戻ってきた丹波によって命を救われる。

そして娘は言う、

「敵を殺しまくって!、そして最後は丹波さまの盾になってちゃん死にますから!」



もうね、痛々しいです。

どこで歯車が食い違ったのでしょう。

落武者がりが来なければ一家は幸せに暮らしたでしょう。

彼らには何の罪もないのです。

残されたレイリも敵討ちができません。

目の前で丹波が殺してくれたから……。

命を救ってくれた恩を返すのが生きる目的になってしまったのです。

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登場人物(主に2巻以降、ネタバレあり)

・レイリ(零里)


丹波に拾われた後、手が血まみれになるほど棒を振り、剣の修行をします。

最初は村人にも勝てなかった幼子が、4年後には彼女に勝てる村人はいなくなりました。

キレると見境がなくなる危ない一面もあるが、普段は大人しい。

少女の不幸ほど見ていて辛いものはない。

どうか幸せになって欲しいですね。

でも死ぬんでしょうけどね……。

・岡部丹波守


レイリの命の恩人。

しかし、彼女が「死にたがり」になってしまったことに心を痛める優しい人。

武田勝頼に高天神城の城将に任命されると、レイリを土屋に預け去ってしまう。

おそらくだが高天神城が落とされるのを予期していたのだろう。

そんな危ない所にレイリを連れて行けば、彼女の言うように盾になって死ぬだろうから。

最後まで優しい人だった(まだ死んでないけどね)

・土屋惣三


武田家家臣で剣豪。

武田信勝を武田家の”希望”と慕う。

惣三の妻は丹波の娘じゃないのかな?

1巻では初対面っぽいのだけれど。

まあ私は歴史に疎いので細かいことは良いのですが、歴史ファンだと気にするのかな?

・武田信勝


レイリと瓜二つ。

要するにレイリは信勝の影武者となったのだった。

レイリの他にも影武者が二人いる。

感想(ネタバレ含む)

先にも書いたが、私は歴史にうとい。

けれど歴史物の漫画は好きなのです。

なぜか。

歴史に登場する人と言うのは、少なからず凡人よりもドラマティックな生涯を過ごしている。

それが悲劇や喜劇でもだ。

そうじゃなければ歴史に名は残せない。

そう、丹波や惣三は史実に登場する歴史上の人物なのだ。

まあ歴史の授業で出たかも知れないが、すっかり忘れている。

「レイリ」を読んで改めて知ったのです。

無知で失礼!


そうそう、漫画を読む時に気にしている事はある。

登場人物がどちら側の目線で描かれているか、それが大事なんだと。

この物語は武田陣営だ。

当然、織田信長は悪者風に描かれている。

丹波や惣三は良い人のように描かれているが本当は悪者かもしれない。


丹波はレイリを助け、保護し、4年間育てたらしい。

しかし史実にその記載はあったのだろうか。

「そこ重要?」

ですよね!

あえて書いたのは歴史物の漫画は史実と忠実である必要は無いと思うのです。

少女で剣の腕前が大人顔負けなんているわけがない!

とか。

少女が男子の影武者なんてできるわけがない!

など。

些細なことなのです。

必要なのは面白いかどうか、なのだから。

え? 上の方で初対面とかツッコミ入れてない?

バレタ!

突っ込むのも、突っ込まれるのも些細なことなのです。

レイリは敵に剣を突っ込んでますけどね!


3巻では、その腕前が存分に披露されています。

レイリと惣三の剣劇は見事です!

やはり戦国物は殺陣が格好良く描かれていないと興醒めですからね。


3巻は高天神城戦の前で終わっています。

歴史では陥落しているけど、そこにレイリがどう関わってくるのか。

史実通りに丹波は討死するのだろうか……。

4巻が待ち遠しい。





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